こんにちは!今回のブログは「chatgpt 著作権」について紹介します。
最近ネット上に「ChatGPTで作成した文章をブログに載せれば手間なくお金が稼げる」などと良く書いてありますが、それは本当でしょうか。
結論から言うと、ChatGPTによって作られた文章の所有権はユーザーが持っているものの、どこかの文章の著作権を侵害している可能性がある、ということになります。
近年、人工知能技術の進歩に伴って、自然言語処理や対話システムの分野でも大きな進化が見られます。
その中でも、chatgpt(チャットジーピーティー)は、人工知能が自然な感覚でコミュニケーションを行えるようになるという大きな一歩を踏み出した注目の技術です。
しかし、このような新しい技術には著作権の問題もつきまとうことがあります。
そこで本記事では、chatgpt の著作権について解説していきます。
どのように保護されているのか、使用にあたって注意すべき点は何か、また今後の展開とともに考えていきたいと思います。
1. ChatGPTの生成する文章の著作権他問題について
ChatGPTは生成型AIアプリケーションとして開発されましたが、この技術には著作権や他の法的問題があります。
ChatGPTでは利用者が生成したコンテンツの著作権に関しては下記の規約の通り利用者に譲渡する、としています。
但し、注意点がありますので、よく読んで利用するようにしましょう。
では具体的に、2023年4月時点のコンテンツに対するChatGPTの規約とポリシーを見てみましょう。
3. コンテンツ
(a) お客様のコンテンツ。お客様は、本サービスに入力(以下「入力」)を提供し、入力に基づいて本サービスによって生成および返された出力(以下「出力」)を受け取ることができます。入力と出力は総称して「コンテンツ」です。当事者間において、適用法で認められる範囲において、お客様はすべての入力物を所有します。お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、アウトプットに対するすべての権利、権限、および利益をお客様に譲渡します。これは、本規約を遵守すれば、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。OpenAIは、本サービスの提供および維持、適用法の遵守、および当社のポリシーの施行のためにコンテンツを使用する場合があります。お客様は、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを確認することを含め、コンテンツに対して責任を負います。(b) コンテンツの類似性。機械学習の性質上、出力はユーザー間で一意ではない可能性があり、本サービスはOpenAIまたはサードパーティに対して同じまたは類似の出力を生成する場合があります。たとえば、「空は何色ですか?」などの入力をモデルに提供し、「空は青い」などの出力を受け取ることができます。他のユーザーも同様の質問をし、同じ回答を受け取る場合があります。他のユーザーによって要求され、他のユーザーのために生成された応答は、あなたのコンテンツとは見なされません。
(c) サービス向上のためのコンテンツの利用当社は、お客様が当社のAPIに提供または受領したコンテンツ(「APIコンテンツ」)を当社のサービスの開発または改善のために使用しません。当社は、当社のAPI以外の本サービスのコンテンツ(「非APIコンテンツ」)を使用して、当社のサービスの開発および改善に役立てることがあります。あなたはここでもっと読むことができます非APIコンテンツを使用してモデルのパフォーマンスを向上させる方法.API以外のコンテンツをサービスの改善に使用したくない場合は、記入してオプトアウトできます。このフォーム.場合によっては、これにより、特定のユースケースにより適切に対処するための当社のサービスの能力が制限される場合があることに注意してください。
(d) 正確性。人工知能と機械学習は急速に進化する研究分野です。当社は、サービスをより正確で信頼性が高く、安全で有益なものにするために、サービスの改善に常に取り組んでいます。機械学習の確率的な性質を考慮すると、当社のサービスを使用すると、状況によっては、実際の人物、場所、または事実を正確に反映しない誤った出力が発生する可能性があります。アウトプットの精度は、アウトプットの人間によるレビューを使用するなどして、ユースケースに応じて評価する必要があります。
コンテンツに対する規約を翻訳してみましたが、このように記載しています。
重要な部分に下線を引きましたが、アウトプットに対するすべての権利をお客様に譲渡するとされているため、コンテンツの所有権についてはユーザー側にあると言えます。
ふむふむ、わかるようなわからないような・・・
但し、このようなことも書いています。
お客様は、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを確認することを含め、コンテンツに対して責任を負います。
これをかみ砕いて言うと、自動でコンテンツは作るけど、それ自体が著作権ほかの法に違反していないかは責任はとれないので、ユーザー側で確認してね!ということになります。
ということは、知らずして法違反を犯す可能性も有る、ということになります。
ですので、出力したコンテンツについては完全に譲渡するけど、それ以降は知らないよ!というスタンスのようです。
よって、著作権上問題ないとは言い切れないということになりますね!
また、従来の常識から考えて、オリジナル作品のコピーでなければ著作権侵害には当たらないはずですが、ChatGPTが出力する文章がどこまでオリジナル作品として認められるのかは議論されているところです。
まだまだ発展途上の技術のため、法整備も追いついていないと言えますね。
よって、ChatGPT利用者や開発者は、著作権に対する意識を持つことが大切ということになります。
なお、文章のみでなく、全てのコンテンツ(プログラム等を含む)にこれは適用されますので、ご注意願います。
これらの問題はChatGPTだけでなく、一般的に生成型AIアプリケーションに関しても同様となります。
直接ChatGPTに聞いてみたら、このような下記のような回答でした。
OpenAIは、チャットGPTの応答を転載することについて特定のポリシーを定めていませんが、GPT-3の利用に関するいくつかのガイドラインがあります。
一般的に、転載する前に以下のことを確認してください。
- 転載するコンテンツが公開されているかどうか確認してください。OpenAIの利用規約に違反することなく、公開されたものであることを確認してください。
- 著作権を尊重してください。オリジナルの著作者に対するクレジットを表示し、彼らの作品を適切に認識してください。
- クレジットを含め、転載された内容が正確であることを確認してください。転載したコンテンツが編集された場合、それが正確であることを確認してください。
- 商用利用に関するガイドラインに従ってください。商用目的でチャットGPTのコンテンツを使用する場合は、OpenAIに連絡して許可を得る必要がある場合があります。
以上の点に留意した上で、チャットGPTのコンテンツをブログに転載することは可能です。ただし、転載に関する責任は、転載者にあります。
同じような内容ですね!
著作権、念頭に置いてコンテンツを作成しましょう。
2. 機密情報を含む場合は特に注意が必要
ChatGPTが生成した文章は、一般的にパブリックドメイン(著作権フリー)であり、引用や転載が基本的には自由とされています。
再度言いますが、これは生成したコンテンツについては所有権はユーザーに帰属しますが、どこから持ってきている情報かわからないので、その情報が著作権侵害している可能性があるということは忘れないようお願いします。
また、ChatGPTの利用者は、その生成したコンテンツに機密情報を含む場合はOpenAIの規約に従って利用する必要があります。
コンテンツの中に機密情報があった場合、その機密情報を持っている企業などから法的に罰せられる可能性があります。
そのため、ChatGPTを利用する企業や個人は、利用規約に従って善良な利用を心がけることが求められます。
また、知的財産権等の問題も絡んでくるかもしれません。
一般的な情報を生成する分には問題ないと思いますが、そういったリスクも孕んでいる、ということは理解しておくべきでしょう。
また、ユーザー側としてChatGPTへの質問事項などに機密情報を記載する場合は特に注意が必要です。
ChatGPTはネットから拾ってきた情報や、ChatGPTに書き込まれた内容など機械学習のために多くの文書や画像などを参考にしています。
ということは、質問事項なども他の人の参考にされてしまう可能性がある、ということになります。
例えば会社でChatGPTにアクセスして、会社の機密情報をもってChatGPTに質問したとしましょう。
そうすると、その機密情報をChatGPTが学び、他の人の回答の手助けに使われてしまうという可能性が有るということです。
ですので、決して機密情報や誰かに知られたくない情報など、特に具体的な内容はChatGPTに書き込まないことが重要です。
逆に、上に書いてある通り、受け取ったその機密情報をブログなどに乗せてしまった場合、法的な問題が発生する可能性があります。
3.商用に利用できる?
再度規約を載せます。
3. コンテンツ
(a) お客様のコンテンツ。お客様は、本サービスに入力(以下「入力」)を提供し、入力に基づいて本サービスによって生成および返された出力(以下「出力」)を受け取ることができます。入力と出力は総称して「コンテンツ」です。当事者間において、適用法で認められる範囲において、お客様はすべての入力物を所有します。お客様が本規約を遵守することを条件として、OpenAIは、アウトプットに対するすべての権利、権限、および利益をお客様に譲渡します。これは、本規約を遵守すれば、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できることを意味します。OpenAIは、本サービスの提供および維持、適用法の遵守、および当社のポリシーの施行のためにコンテンツを使用する場合があります。お客様は、コンテンツが適用法または本規約に違反していないことを確認することを含め、コンテンツに対して責任を負います。(b) コンテンツの類似性。機械学習の性質上、出力はユーザー間で一意ではない可能性があり、本サービスはまたはサードパーティに対して同じまたは類似の出力を生成する場合があります。たとえば、「空は何色ですか?」などの入力をモデルに提供し、「空は青い」などの出力を受け取ることができます。他のユーザーも同様の質問をし、同じ回答を受け取る場合があります。他のユーザーによって要求され、他のユーザーのために生成された応答は、あなたのコンテンツとは見なされません。
(c) サービス向上のためのコンテンツの利用当社は、お客様が当社のAPIに提供または受領したコンテンツ(「APIコンテンツ」)を当社のサービスの開発または改善のために使用しません。当社は、当社のAPI以外の本サービスのコンテンツ(「非APIコンテンツ」)を使用して、当社のサービスの開発および改善に役立てることがあります。あなたはここでもっと読むことができます非APIコンテンツを使用してモデルのパフォーマンスを向上させる方法.API以外のコンテンツをサービスの改善に使用したくない場合は、記入してオプトアウトできます。このフォーム.場合によっては、これにより、特定のユースケースにより適切に対処するための当社のサービスの能力が制限される場合があることに注意してください。
(d) 正確性。人工知能と機械学習は急速に進化する研究分野です。当社は、サービスをより正確で信頼性が高く、安全で有益なものにするために、サービスの改善に常に取り組んでいます。機械学習の確率的な性質を考慮すると、当社のサービスを使用すると、状況によっては、実際の人物、場所、または事実を正確に反映しない誤った出力が発生する可能性があります。アウトプットの精度は、アウトプットの人間によるレビューを使用するなどして、ユースケースに応じて評価する必要があります。
ChatGPTの規約によれば、「本規約を遵守すれば、販売や出版などの商業目的を含むあらゆる目的でコンテンツを使用できる」としており、商用に利用しても問題ないとされています。
商用利用できる、と明確に書いてありますので商用目的でブログに載せる事自体は問題ないと言えます。(但し、著作権等の話は別)
また、「状況によっては、実際の人物、場所、または事実を正確に反映しない誤った出力が発生する可能性がある」ことから、ブログなどでChatGPTで生成した文章を使用する場合は誤った情報でないか、確認する必要があると言えます。
ChatGPTは利用の仕方によってはとても便利なものですが、リスクを孕んでいるのでしっかりとした人間による確認作業はどうしても必要なようです。
なお、ChatGPTとしてのツールを商用利用することも許可されていますが、APIを使用して利用することとなっています。
APIを使用すると、利用料金が発生します。
下記はChatGPTに聞いてみた結果です。
OpenAIは商用利用を許可していますが、商用利用には OpenAI API を使用することが必要です。商用利用に関する詳細な情報については、OpenAIのウェブサイトで利用規約を確認してください。
商用利用をする場合は、OpenAI API を使用する前に、OpenAIに申請してAPIキーを取得する必要があります。また、API利用には課金が発生する場合があります。
商用利用に関する制限や条件が設けられる場合があるため、利用前にOpenAIの利用規約をよく読み、詳細な情報を確認することをお勧めします。
だそうです。
ChatGPTを使ったアプリなど多数出ていますが、APIを使って、利用料金を支払って使っているということがわかります。
4. ブログへのそのまま転用はオススメしない
ChatGPTで生成した文章やコンテンツのそのままの転用はオススメしません。
理由は下記になります。
1.オリジナルコンテンツを作ることには向いていない
ChatGPTは、他の情報からベストな回答をくれるツールですので、結局他の情報を得て回答をしている、ということになります。
よって、完全なるオリジナルのコンテンツを作ることは苦手なようです。(今後のアップデートに期待)
確かに使っていて思いますが、他のブログと何か似たような文章になっています。
ちなみに、グーグルはAIが記載した文章かどうか判断するツールを開発中なようで、これが開発されたらAIによる生成した文章が無価値となる可能性もあります。
よって、ブログへのそのまま転用を考えるのではなくあくまでも強力なサポートとして使用していくことが良いでしょう。
2.単調なブログになり、筆者の強みなどが生かせない
多くのブロガーなどは、読みやすく面白い文章を目指して日々ブログを書いております。
その方が読者としてもそういった記事を見たいですし、独自の切り口による文章を読みたくなりますよね。
実際、グーグルなどはそういったオリジナルな感想や文章を好む傾向にあります。
ChatGPTは、オリジナルな感情的な要素を含めることが苦手なので、どうしてもブロガーが書いた文章の方がグーグルなどの検索プラットフォーム上では優位に立つと思われます。
ただし、ChatGPTの生成した文章を基に、追記などしていってオリジナル性の強いブログにしていくことはとても良いでしょう。
3.文字数制限や、何度も質問しなければならないことがあり手間
ChatGPTは文字制限があります。聞いてみました。
1度の質問に対して2,048文字までしか出力できないようです。
よって、更に多くの文字数を求めるのであれば、何度も質問を行わなければなりません。
また、質問の仕方についてもポイントがあります。
- 質問を明確にする:ChatGPTに対して明確で具体的な質問をすることで、より正確な回答を得ることができます。不明瞭な質問をすると、ChatGPTが誤解して間違った応答を生成する可能性があるため、注意が必要です。
- 質問を簡潔にする:ChatGPTは一度に2048文字までの入力しか処理できません。そのため、長すぎる質問をすると、ChatGPTが正確な応答を生成できないことがあります。可能な限り簡潔な質問をすることをお勧め
- 質問に適切な文脈を提供する:ChatGPTは前後の文脈を理解することで、より正確な応答を生成することができます。そのため、質問に適切な文脈を提供することが重要です。例えば、質問の前に状況や背景を説明することで、ChatGPTが質問をより正確に理解できるようになります。
- 質問に適切なキーワードを使用する:適切なキーワードを使用することで、ChatGPTが適切な応答を生成しやすくなります。質問に関連するキーワードを使用することで、ChatGPTが関連する情報をより正確に抽出できるようになります。
- 応答を確認する:ChatGPTが生成した応答が正確かどうかを確認することをお勧めします。ChatGPTが生成した応答が不適切な場合は、質問を再構成したり、追加の質問をすることで、より正確な応答を得ることができます。
入力についても2,048文字までのようで、より具体的な質問をすると良いようです。
例えば和食について聞きたい場合、
「和食の作り方について教えてください」よりも「天ぷらの揚げ方についてコツを教えてください」や「ほうれん草のおひたしの作り方を教えてください」など、より具体的な質問方法の方が良いようです。
まぁ、人間の会話でもそうですよね。より回答が返ってきやすい質問方法にする、ということです。
また、主語は大事です。主語が何なのか、はっきりわかる状態で質問しないと、トンチンカンな回答が返ってくる場合もあります。
そのようなことに気を付けながら、ChatGPTを使いこなしていきましょう。
4.著作権等の問題
著作権等の問題が発生する可能性があります。
これは上記で記載しましたので割愛します。
以上より、ChatGPTで生成した文章をそのまま使うということはオススメしません。
5. まとめ
ChatGPTの著作権や、ブログに使えるの?商用利用できるの?ということを纏めてみました。
商用利用はできますが、著作権侵害等のリスクを理解したうえで、利用していただくことをおススメします。
また、今後AIが記載した文章は何らかの形で明確になっていくと思われますので、そのまま転用は避けたほうが無難でしょう。
よって、コピペでブログが作れるなどそんな簡単な話ではなさそうです。
もっとも、このブログもそのまま転用はしておらず、何らかの手を加えたうえでブログを書いています。
ただ、ChatGPTを使うことでめちゃくちゃ時短になっていますし、いちいち構成などを考える手間が減りました。
結論、使い方によってはとても便利です。これからも使っていきたいと思います。
では、今日はこの辺で。